フランス語の形容詞・特徴

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フランス語の形容詞その1、男性形

「大きな犬」をフランス語で言うと、un grand chienとなります。

unは前置詞の男性形、grandは形容詞の男性形、chienは男性名詞です。

このように、名詞に合わせて前置詞と形容詞の性を一致させる必要があります。

どういうことかというと、フランス語の名詞は男性名詞か女性名詞か決まっているのです。

なので、名詞の性をひとつひとつ覚えていく必要があります。

これに対し、形容詞は名詞に合わせて変化するので、男性形を覚えたら、名詞に合わせて変化するルールを覚えるのが楽でしょう。

フランス語の形容詞その2、女性形

フランス語の形容詞の変化した形として、女性形があり、語尾に-eがつきます。

例えば、「広い家」をフランス語で言いたい場合を考えましょう。

広いはgrand(形容詞、男性形)、家はmaison(女性名詞)です。

maisonにつく形容詞は、男性形のままでは使えないので、-eをつけて女性形にしましょう。

grandがgrandeになり、前置詞une(女性形)をつけてune grande maisonとなります。

フランス語の形容詞その3、複数形

ここで、家が一軒ではなく、何軒もある場合はどうでしょうか?

maisonの複数形は、maisonsです。

前置詞もdes(複数形)となり、des maisonsとなります。

形容詞も、単数形のままでは使えませんから、名詞に合わせてgrandesとなるのです。

ここで、男性形+複数形のgrandsではなく、女性形+複数形のgrandesになることに注意してください。

des grandes maisonsとなります。

フランス語の形容詞その4、後ろの名詞が母音で始まる場合

後ろの名詞が母音で始まる場合、発音しやすくするために、上記のルールが変わります。

nouveau(新しい)という形容詞について考えましょう。

後ろにappartement(アパート)という母音で始まる男性名詞が続く場合、un nouvel appartementとなります。

このnouvelを形容詞の男性第二形といいますが、形容詞は名詞の後に来る場合もあり、その時は男性第二形ではなく男性形を使うのです。

un appartement nouveau(新しいアパート)

形容詞が名詞の後に来る場合とは?

一部の短い形容詞を除き、形容詞は後ろに来ます。

短い形容詞とは、beau(美しい)、bon(良い)などです。

La mer est une belle couleur.(海は美しい色です。)

長い形容詞ほど後ろに置かれる傾向があります。

C’est un magazine intéressant.(これは面白い雑誌です。)

また、形容詞が置かれる位置によって意味が変わることがあります。

un cher ami(親愛なる友人)←→un ticket cher(高価な切符)