【フランス語】日本の住所の書き方

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みなさんは、フランス語で手紙を書いたことがありますか?

メールではなくて、封書の手紙です。

メールで手軽に書けるこの世の中で、いまさら封書なんて必要ない、なんと思う人もいるかもしれませんね。

でも、必要性が低くなったといっても、知っておいた方がいいことも、たまにあります。

手紙もその一つです。

結構必要になる、フランス語での日本の住所の書き方

フランスに限らず、外国と何らかのお付き合いをすると、こちらの想像を超えて面倒なことが発生したりもします。

日本の常識は通じませんから、メールでは対応してくれないことだってありえます。

私にも実際に起こったことですが、フランスの企業のメール対応はかなり改善していますが、それでも人員不足でメールの返事がこないなんていうことは結構あるのです。

すると、電話をしたり、埒が明かなければ書面で詳細な文章を送ったり、はては抗議文を送ったりする必要も出てきます。

つまり、実際に封書を送らなくてはいけない、ということが起こり得るのです。

ですから、いざその時になって困らないように、少し準備をしておきましょう。

フランス語で住所を書いてみよう

手紙を書くとなると、まず相手先の住所を封筒の表面にかかなくてはいけません。

相手先であるフランス側の住所は、大抵表示されているものをそのまま書き写せば大丈夫です。

そこで問題となってくるのが、フランス語で書く日本の住所の表記です。

フランス側に自分の住所を知らせる場合や、日本にいる自分宛に手紙を書いてもらうために住所を伝えたいとき、などの場合に必要になってきます。

または自分が差し出す封書の裏には、やはり差出人としてきちんと日本の住所を書きたいですね。

そこで、日本の住所のフランス語表記について考えてみましょう。

日本とフランスの住所表記はまったく逆

よくあることなのですが、フランス語と日本語ではものごとのやり方をまったく逆にすることがあります。

住所の書き方もその一つと覚えてください。

郵便物の宛先などに日本の住所をフランス語で書く場合を考えてみましょう。

一体、何を先に書いたらよいのでしょうか。

日本語の場合は、まず郵便番号、都道府県名、市町村名、丁目、番地、号、マンションなどの詳しい情報、となります。そして最後に、会社名や氏名といった宛先名が来ます。

では、フランス語ではどうでしょうか。

実は、これを反対から行っていきます。

郵便物であれば、まず宛先名(個人名や会社名)を書きます。

そしてその後に、マンションなどの詳細情報(マンション名、部屋番号の順、これは日本と同じ)、号、番地、丁目、市町村名、都道府県名、郵便番号、となります。

例を挙げると、日本語で以下の住所の場合、

東京都中野区中野4丁目23番地105号 新中野レジデンス305号室 不蘭 須子となります。

これがフランス語ですと、

Mme. Suko Furansu Résidence Shinnakano # 305, 105-23-4, Nakano, Nakano-ku, 000-0000 Tokyo JAPON

となります。

どの個人か会社かをはっきりと

ではこの例を宛先名から詳しく見ていきましょう。

MadameMonsieurなどの敬称は、昔は短縮形にしてはいけなかったのですが、昨今の利便性優先のフランスでは、短縮形ばかりが使用されるようになっています。

Madame ⇒ Mme.  Monsieur ⇒ Mr. Mademoiselle ⇒ Mlle.

自分で封書の裏に差出人として名前を書く時には、当然ながら敬称はつけません。

会社名であれは、そのものずばりを記します。

Banque Postale, Société Générale といった会社名です。

そして、そのあとに行を替えて住所が始まります。

まずは、アパート・マンションなどの名称です。

レジデンス ⇒ Résidence、マンション ⇒  Manshon

マンションやコーポラスなどといういい方はフランス語にはありませんので、建物の固有名称としてローマ字表記にします。

そして、建物の固有番号があれば、Bâtiment A4, または略してBât. A4などと書きます。

具体的な部屋番号は、フランスでは、番号を表す「#」を部屋番号の前につけると、番号のことだとわかってもらえます。

丁目、番地、号は順番を逆に

そのあとは、日本語の丁目、番地、号を反対に並べていきます。

その間はハイフンでつないでください。

郵便番号が市町村レベルで割り振られていましたら、その市町村名のすぐまえに郵便番号を書いてください。

そして市町村名です。

最後に都道府県名およびJaponと書きます。

まとめ

おわかりになっていただけましたでしょうか。

なお、フランスから日本へ簡単な郵便を送るとき、送り先の国名さえはっきり表記しておけば、あとの住所は日本語でも届けてくれます。

東京都中野区中野4丁目23番地105号 新中野レジデンス305号室 不蘭 須子 JAPON という具合になります。

もとよりフランスの郵便局が各封書の住所を隅から隅までいちいち確認しているわけではないのですから、少なくとも国名さえ入っていれば、その国に宛てて振り分けくれるのです。

これはとても便利です。

でも、これがもしあなたがフランスから日本の家族へ小包を送りたい場合であれば、また、速達だったり、書留だったり・・・とさまざまなオプションを選択したときは、そうは言っていられなくなります。

個別の用紙に、宛先、発送者など詳細に書かなくてはいけません。

とても簡単ですので、ぜひ機会を見つけてチャレンジしてみてください