フランス語で「手紙」という単語はどういうか
フランス語で「手紙」のことをlettreと言います。
発音をカタカナで表すとレトルに近い形になります。
ただし、Rはフランス語特有の発音になり、単語としてフランス語らしく軽く美しい響きになります。
lettreは女性名詞で、「手紙」の他に「文字」や「文学」、「公式書状」などの意味がある多義語で覚えておくととても便利です。
フランス語の「手紙」で例文
écrire une lettre à ~
~に手紙を書く、という意味です。
手紙を送る場合はenvoyer une lettre、受け取る場合はrecevoir une lettreという動詞を使います。
échanger des lettres avec ~
手紙をやり取りする場合は、échanger(交換する)という動詞を用いて、~と手紙を交換する、と表現できます。
boîte aux lettres(又はboîte à lettre)は手紙用の箱、つまり「ポスト」、「郵便受け」のことです。
mettre une lettre à la boîte aux lettres
mettre(置く、入れる)という動詞と用いて、手紙を投函する、という意味です。
自分の郵便受けに友達からの手紙を見つけた場合は、次のように言えます。
J’ai trouvé la lettre d’un ami (d’une amie) dans la boîte aux lettres.
また、lettreと合わせて郵便の種類を覚えておくとフランスに行ったときに非常に便利です。
「速達」はlettre exprèsです。
形容詞exprèsには「速達の」という意味がありますが、この意味においては女性形の場合も不変なので誤ってexprèsseとしないように注意しましょう。
「書留」はlettre recommandéeと言います。
形容詞のrecommandéは、「推薦された」という意味の他に「書留の」という意味があるので覚えておくと便利です。
この場合は、通例通り女性形のlettreに合わせて形容詞もrecommandéeと活用させます。
手紙を書くときのグッズを見てみましょう。
「便箋」はpapier à lettre、手紙用の紙と言います。
「封筒」は女性名詞のenveloppeで、mettre une lettre sous une enveloppeで手紙を封筒に入れることを表現できます。
また手紙には様々な種類がありますが、「推薦状」は推薦を意味するrecommandationを用いて、lettre de recommandationと言います。
結婚式などの「招待状」、誕生や死亡などの「通知」はlettre de faire-partと言います。
合わせて「お礼状」lettre de remerciements、「お祝い状」lettre de félicitations、「お悔み状」lettre de condoléancesを覚えておくと便利です。
フランス語でもしきたりに合わせて様々な手紙があるのですね。
lettreを使った表現も多々あります。
lettre closeは「封印状」という意味ですが、比喩敵に「不可解なこと、謎」の意味でも用いられます。
La raison de cette décision est pour nous une lettre close.
この決断の理由は我々には理解不能だ、という意味です。
また、passer comme une lettre à la posteは「(手紙がポストに吸い込まれるように)すんなりと通る、消化される」という表現です。
Notre demande est passée comme une lettre à la poste.
我々の要求はすんなりと受け入れられた、という意味になります。
言い回しを知らないと少し疑問が生じますが、由来を理解するととても面白い表現ですね。
日常的にも多用される「手紙」にまつわるフランス語を是非マスターしておきましょう。