フランス語で「天気」

フランス語で「天気」はどういうか

フランス語では天気をtempsと言います。

tempsは男性名詞で、発音をカタカナで表すとトンに近い形になります。

単語の最後につくsは全く発音されませんが、綴りを書く際には忘れないようにしましょう。

tempsは日常で最も良く使われる単語の1つですが、「天気」の他も「時間」、「時」という意味で使われるので混同しないように注意が必要です。

Il fait beau temps.

beau(美しい)という形容詞を付けると、天気が良いという意味になります。

mauvais tempsのように、mauvais(悪い)という形容詞をつけると天気が悪いことを意味します。

il fait~は主語として特定の人物を表しているのではなく、天候を表すときに使う非人称構文です。

会話の中では、tempsを付けずにil fait beau.というだけでも天気が良い、ということができます。

bon(良い)という形容詞を使ってil fait bon.というと、天気が心地よい、快適だ、という意味になります。

天気の様子を尋ねる場合は、quel(どの)を付けて質問します。

Quel temps fait-il à Tokyo ?

東京はどんな天気ですか?

また、悪天候で嘆く際はQuel temps !というと「なんとひどい天気だ!」を意味します。

反対に、良い天気で歓喜する場合は、Quel beau temps !「なんて良い天気!」と言います。

un temps chaud et humide

chaud(暑い)、humide(湿気がある)という形容詞を用いると、「うだるような暑さ」を意味し、日本の梅雨の季節を表現するのにぴったりです。

temps de saisonは「その季節らしい天候」を表します。

sortir par tous les temps

どんな天気でも外出する、という意味で、前置詞parを使うことを覚えておくと便利です。

Le temps est agréable.

agréable(気持ちの良い)という形容詞を使って天気が心地良い、と表現できます。

agréableのようにうまく状況に合う形容詞を取り入れることで、会話の表現力が一層高まります。

「天気予報」はmétéoという女性名詞を使います。

この単語はもともとmétéorologie(気象学、気象台、天気予報)から由来し、語頭を取った省略形のmétéoが一般用語として使われています。

テレビや新聞などで目にする天気予報はla météoと言います。

Selon la météo, il fera beau demain.

天気予報によると、明日は天気が良くなる。

また、「気候」は、フランス語でclimatと言います。

男性名詞で、カタカナで表すとクリマと発音します。

最後のtは発音しないことに注意しましょう。

avoir un climat ~(形容詞)で~な気候である、を意味します。

La Norvège a un climat froid et humide.

ノルウェーは寒冷湿潤な気候である、を意味します。

Le climat au Japon en été est plutôt humide et chaud.

日本の夏の気候はどちらかといえば蒸し暑い、と言えます。

形容詞tempéré(温和な)は気候を表すのによく使われ、climat tempéré は「温和な気候」を意味します。

Le climat au Japon est globalement tempéré.

概して日本の気候は温暖である。

On peut distinguer différents types de climats en France.

フランスでは様々な気候の種類が見受けられる。

また、注意したいのが、climatとclim(climatisationの省略形)の混同です。

climは空気調節、エアコンを表すclimatisationという女性名詞の省略形で、クリムと発音します。

省略形にするとclimatととても良く似ているので混同しないようきちんと覚えておきましょう。

天気や気候に関連する語彙を学んでおくと、日々のニュースや日本をフランス人に紹介する際にとても役に立ち、表現力も広がります。