フランス語で「テレビ」はどういうか
フランス語では「テレビ」のことをtélévisionと言います。
télévisionは女性名詞で、カタカナで発音を表すとテレヴィジオンに近い形になります。
日常会話の中では、通常は省略してtélé(発音はテレ)、もしくはTV(発音はテヴェ)と言われることがほとんどです。
téléはギリシャ語起源で「遠隔、遠距離」を意味する接頭辞にラテン語起源のvision「見ること、視界」を組み合わせた単語です。
1900年以降にテレビの発達とともに世界中に広まったため、歴史としては新しい単語ですね。
regarder「見る」という動詞と一緒に良く使われ、「テレビを見る」はregarder la téléと言います。
注意したいのは、動詞voir「見る、見える」は「テレビを見る」と言いたい場合には適さないことです。
テレビを見る場合は、「(意識をして)見る、眺める」というregarderを使うのでセットで覚えておきましょう。
テレビの「番組」は、女性名詞のémissionを用いてémission de télé、もしくは「テレビで放送される」という意味の形容詞téléviséを用いてémission téléviséeと言います。
テレビの「生放送」は、émission de télé en directと言います。
en directで「生放送の」という成句になるので、会話では「それは生放送だ。」と次ように言うことができます。
C’est en direct.
反対に、「録画放送」は「録画の」を表すen différéを使い、émission de télé en différé、またはémission différée de télévisionです。
différéはあまり馴染みの無い単語かもしれませんが、形容詞として「延期された、事後の」という意味で使われるので、意味を理解すると覚えやすくなります。
「衛星中継」は「衛星」を表すsatelliteを使い、télévision par satelliteと言います。
また、テレビスタジオはstudio de télévisionです。
スタジオで撮影することを、tourner en studioと言います。
「テレビ局」はstation de télévision、もしくはchaîneです。
また、「ドラマ」はune dramatiqueと言い、テレビでドラマをみる場合は下記のように言います。
Je regarde unde dramatique à la télé.
私はテレビでドラマを見る。
テレビに出る場合は、「現れる」という動詞を使い、paraître à la téléと言います。
また、「テレビを付ける」ときはallumer la télé、「テレビを消す」はéteindre la téléです。
Pourrais-tu éteindre la télé, s’il te plaît ?
テレビを消してくれる?というように会話で使えます。
こういった用語は日常で頻繁に出てきますが、フランス語ではなかなか自分では発想できない表現なので頭に入れておくととても便利です。
少し面白い表現ですが、「テレビ映りが良い」はpasser bien à la téléもしくはêtre télégénique(発音はテレジェニック)と言います。
Cet acteur passe bien à la télé.
Cet acteur est télégraphique.
どちらも、この俳優はテレビ映りが良い、という意味です。
よく写真映りが良い人をphotogénique(発音はフォトジェニック)というのは聞いたことがあると思います。
フランス語にはテレビ映りが良いという表現もあるのですね。
「テレビ」をフランス語でのまとめ
最後に、こうしてテレビを見て楽しんでいる私たち「テレビ視聴者」はtéléspectateurと言います。
フランス語でバラエティ番組等を見ていると、「視聴者の皆さんは…」という際に司会者が良く口にしています。
テレビは身近で話題にもよくあがるので、テレビにまつわる表現を覚えておくと話す際も聞く際も、とても役に立ちます。