フランス語で「うさぎ」

フランス語ってなんか耳さわりが心地よく、ささやかれているようで、ちょっとセクシーな響きが特徴ですよね。

その成り立ちはインド・ヨーロッパ語族のイタリック語に属し、フランス本国だけでなく世界各地で広く使われている言語がフランス語なのです。

階級制度が厳しかったフランスでは言語まで階級意識が入っていて、美しい響きはその名残。

唇がくっつくように発音し、抑揚があまりない、女性らしい優しい感じがする事から、大学などで第2言語で受講する学生も多い言語です。

確かに第2言語がフランス語ってちょっとおしゃれな感じがします。

そんなフランス語の中でもよく耳にする言葉として「Lapin(ラパン)」=うさぎが挙げられます。

某自動車会社の人気車種のネーミングとしてつけられているので、ご存知な方も多いのでは?

どんな成り立ちでどんな使い方をするのか、気になりますよね。

オスうさぎとメスうさぎで綴りが違うんです

日本語では「うさぎ」「兎」と表記します。

特にオスだから、メスだからといって表記の仕方が変わるわけではなく、「雄うさぎ」「雌うさぎ」と表記されている事が多いのでは?

フランス語では雄うさぎ=Lapin(ラパン)雌うさぎ=Lapine(ラピヌ)と書きます。

「ラパン」って響きがかわいくて、綴りも簡単。

なんとなくおしゃれな感じがしますよね。

英語ではラビット・バニーと表記されますが、「ラパン」はどんな意味になるんでしょうか?

ちょっと調べてみると雄のうさぎ、うさぎの毛皮という意味があるようです。

そこから派生してくるむ・包むっていう意味合いで使われている模様。

確かにうさぎの容姿はモコモコ・ふわふわ。あったかそうな毛皮で撫でても、見ているだけでも癒される感じですよね。

どんな使い方をするの?

日本にも二兎追うものは一兎を得ず、うさぎと亀、兎の耳なんて言葉があります。

うさぎはなんとなくのんびりしていて優しい感じの意味合いがありそうな雰囲気がありますが、実は結構戒めや厳しい事をなぞらえている事が多いのです。

ではフランス語ではどう使うのでしょうか?

有名なことわざとして「うさぎを置く」=Poser un lapinという言葉があります。

これはある男性が女性をその場において、その現場からうさぎのように逃げ出したというお話から来ているそう。

そこから転じて、待ち合わせの約束を守らない!という皮肉の言葉となりました。

結構、耳の痛い言葉ですよね。

今回はフランス語でうさぎを挙げてみましたが、おしゃれな感じ、カワイイ響き、やさしい感じがする反面、皮肉で表現されるこの言葉。なんだか奥深い感じがしますよね。