フランス語を学んでいると、英語と同様「最上級」の表現が必要となるときが必ず来ます。
たとえば「あの山はこの国の中でもっとも高い」とか、「彼女はこの人たちの中でもっとも優秀だ」などの言い方です。
これはフランス語圏の方に、日本の文化をお伝えするときにも欠かせない表現でもあります。
「le superlatif」を学ぶ
フランス語で「最上級」という文法用語は「le superlatif」と言います。
「le」は冠詞であり、「superlatif」は英語の最上級=「superlative」と綴りがそっくりです。
フランス語では、英語の「-tive」に当たる部分が「-tif」となっていることが多いので、これも覚えておくと良いでしょう。
基本の構造に当てはめるので簡単
皆さんは英語の授業でも、最上級について習ったのを覚えていらっしゃるでしょう。
フランス語で形容詞(大きい、高い、かわいいなど)の最上級を表すには、基本の形を覚えることが必要です。
それが、「le (la) (les) plus[moins]+形容詞+de+比較対象の名詞」という順番。
leは冠詞ですが、最上級である名詞(被修飾名詞)が男性名詞か女性名詞か、また単数か複数かによってlaやlesに変化します。
plusとmoinsの違いですが、moinsの場合は劣等比較といって、「小さい」などの言葉を「もっとも大きくない」などの言い方に置き換えるときに使います。
ですから、「あの山はこの町で一番小さい山だ」というときには「plus」を使い、「あの山はこの町で一番大きくない山だ」というときには「moins」を使うのです。
副詞も大きな違いはなし!パターンに慣れよう
形容詞が来たら、今度は副詞を使った最上級です。
「彼は速く歩く」という文では、「速く」が副詞にあたります。
「どう歩くのか?」という動詞の修飾をするわけですね。
この副詞が最上級に使われた場合は、形容詞の部分に副詞を入れましょう。
副詞の場合、定冠詞は「le」のままで変化しないので注意が必要ですが、変わらないなら簡単ですね!
最上級は慣れですから、色々な単語を入れて楽しんでみてください。