フランスの文化に触れて行く中で、映画や小説にハマる方も多いことでしょう。
特に、恋愛ものはいつの時代でも人気があります。
フランスを舞台にしたロマンスや、フランスの方との熱い恋を夢見ている方もいらっしゃるのでは?
フランス語で「恋人」に関する表現を覚えれば、もっとフランス式の恋愛を理解できるようになっちゃいますよ。
単語としての「恋人」と、呼びかけの違い
フランス語で「恋人」はUn amantです。
しかし、これは「一人の恋人」という事務的な言い方になります。
恋愛に必要なのは、呼びかけの表現ですよね。
これがまた、フランス語にはたくさん種類があるのです。
やはり、ロマンチストが多い国柄の影響なのでしょうか。
呼びかけのパターン、一番気軽なのはコレ!
一般的な恋人への呼びかけは、「chéri / chérie」です。
どちらも発音は片仮名表記すると「シェリ」という感じですが、Rの発音は喉につかえる感じになるので注意しましょう。
二つの違いは性別で、末尾にeのついているほうを女性に使います。
こちらはフランス語特有の冠詞がなくても使えるので、初心者の方にもトライしやすいのです。
フランス語で恋人を呼ぶときの名称は、他に「私の赤ちゃん」「私の愛」「私のくまちゃん」といった意味のお熱い表現がたくさんあります。
日本から見るとちょっと照れてしまいそうですが、これもはっきり言えるのがフランス語の力です。
あの有名小説の「mon ami」はどういう意味?
フランス語がしばしば登場する小説と言えば、アガサ=クリスティのポワロシリーズです。
ポワロは相棒であるヘイスティングスに対して、「Mon ami(モナミ)」という呼びかけをします。
これは直訳しますと、「私の恋人(彼氏)」ということになるのですが…、実は、私の大事な友人、という意味でもあるのです。
このように、同じ単語でも二つ以上の意味がある場合も多いため、言われてびっくりしないように気をつけましょう。