フランス語で「綴り」はどういうか
フランス語では文字の綴りをorthographeと言います。
女性名詞で、発音はカタカナで表すとオルトグラフに近い形になります。
少し難しい単語ですが起源を遡ると楽しく覚えられます。
orthographeの歴史
ortho-はギリシャ語起源で、正しいと言う意味です。
-grapheもギリシャ語からきて、書く、記すと言う意味を持ちます。
この二つが合わさったorthographeを一般的にはスペル、綴りの意味で使いますが、言語学用語としては「正書法」と翻訳されますので納得できますね。
orthographeの使い方
使い方を見てみましょう。
faute d’orthographe フォトドルトグラフは綴りの謝りと言う意味です。
フランス語では語末の文字が発音されないことが多いため、綴りはとても大切です。
日本人が漢字を学ぶように、フランス人は学校でdictéeディクテと言う書き取り問題を繰り返し、正しい綴りを身に付けます。
最近はSNSの流行もあり綴りをわざと簡略化するフランス人も多いですが、やはり手紙や本、記事という書き物では正しい綴りは必須のマナーです。
avoir une mauvaise orthographe
mauvaiseは悪いという意味の形容詞なので、上記はでたらめの綴りである、を意味します。
réforme de l’orthographeは綴り字改正を意味します。
réformeは改革、改善と言う意味です。
また、この綴り字見直しによって決められた新しい綴りはnouvelle新しいと言う形容詞を使い、 la nouvelle orthographe と呼ばれます。
相手の名前を聞いた際に、どのように綴るのか質問する場合は下記のように言います。
Quelle est l’orthographe de votre nom ?
直訳すると、あなたのお名前の綴りは何ですか、となります。
何を表すquelleは女性名詞であるorthographeに一致させるため女性形です。
または綴りを言うと言う意味の動詞épelerを使い、下記のように聞くこともできます。
Voulez-vous épeler votre nom ?
あなたのお名前の綴りを言ってください。
また、もっと一般的な動詞écrireを使って聞くこともできます。
代名動詞s’écrireの形で、書かれる、綴られると言う意味です。
Ça s’écrit comment ?
それはどのように綴りますか?と言う意味になります。
覚えておくととても便利な表現です。
フランス語を学ぶ際に綴りはとても大切です。
是非、綴りを人に訪ねる方法も覚えておきましょう。