フランス語で「テスト」

フランス語では、「テスト」はexamen、又はépreuvetestessaiなどの言い方があり、テストの種類によって使い分けされます。

examenは男性名詞で、カタカナで表すとエグザマンに近い発音になります。

examenという単語には学業における「試験」や「考査」の他に、「調査・検討・鑑定」や医療における「診察・検診・検査」の意味もあります。

学業における「試験・テスト」として頻繁に使われる単語です。

「試験を受ける」は「受ける」という意味のpasserを使い、passer l’examenと表現します。

passerは試験を受ける行為を言い、試験に受かることではないので注意しましょう。

「試験に受かる」は「成功する」という意味の動詞を用いてréussir à l’examenと言います。

反対に、残念ながら「試験に落ちる」場合は、「失敗する」という意味の動詞échouerを使ってéchouer à l’examenと表現できます。

「試験勉強をする」は、「準備する」という意味の動詞préparerを使いpréparer un examenと表現します。

学業の試験にも様々な種類があります。

まず「ペーパーテスト・筆記試験」はexamen écritです。

écritは「(文字・文章が)書かれた」という意味の形容詞です。

筆記試験の後に口述試験があることもフランスではよくあります。

「口述試験」は「口述の・口頭の」という意味の形容詞を使い、examen oralと言います。

学校の「入学試験」はexamen d’entrée、「卒業試験」はexamen de sortieです。

面白い表現として、「模擬試験」はexamen blancと言います。

blancは「白い」という意味の形容詞ですが、「実質の無い・無効の」という意義もあり、合否を決める目的では無い模擬試験を表すのに用いられます。

また、学業の試験で合格基準を取れば合格とされる試験はexamenというのに対し、あらかじめ合格者数が決められている競争試験はconcours(男性名詞、発音はコンクール)が使われることに注意しておきましょう。

éprouveは女性名詞で、発音をカタカナで表すとエプルーヴに近い形になります。

学校などの「試験・テスト・試験答案」の他に一般的な「試験・試すこと」や「試練・苦難」、スポーツの「試合・競技」など多義語なので一度は辞書に目を通して確認したいものです。

examenと同義で「筆記試験」、「口述試験」はそれぞれexamen écrite、exament oraleと言います。

同じ使い方ができますが、éprouveは女性名詞なので、後ろにつく形容詞はそれぞれ女性形になることに気を付けましょう。

例えば、運転免許の路上試験はéprouves pratiques du permis de conduireと言います。

また、一般的な「試験・試すこと」の意味で、例えばエンジンを試すことを下記のように表現できます。

faire l’éprouve d’un moteur

moteurは男性名詞でフランス語でエンジンという意味です。

建築物の耐久試験などもこの単語を用いてexamen de la soliditéと言います。

男性名詞のtestはフランス語でもテスト と発音され、知能や適性などの「テスト」や一般的な「テスト・試験・検査」を表す時に使います。

例えば、「心理テスト」はフランス語でtest psycologiqueと言います。

「学習テスト」はtest pédagogique、「適正検査」はtest d’aptitudeと表現します。

一般的な「テスト・試験・検査」の意味で、製品の発売前の試験などにも使われます。

Ce produit doit subir des tests avant d’être mis dans le commerce.

この製品は市場に出る前に検査を受けなければならない、という意味です。

最後に、男性名詞のessaiも「試験・テスト・実験」という意味をもつことを付け加えておきます。

カタカナで表すとエッセと発音され、試みや実験的なテストの意味で使われます。

vol d’essaiは「試験飛行」の意味です。

L’essai de cette voiture a donné un bon résultat.

この車のテストは良い結果となった、という意味になります。

フランス語で「テスト」のまとめ

意味や使われるシーンによって様々な「テスト」の言い方があります。

状況によって使い分けられるようにマスターしておきましょう。