フランス語で「心」

フランス語は他の言語ほど単語の種類が豊富ではなく、一つの言葉で複数の意味を表すことも多々あるそうです。

しかしそんな言語にはフランスの人達の想像力というものをかいまみることができる表現が隠れています。

Coeurに見て取るフランス語

フランス語でCoeurという単語はクールと読み、意味は心です。

しかしこのクールーは心という意味以外にも心臓という単語であったり、ハートの形そのもの(lecoeur)トランプのハート(lescarlesajouer)野菜(leslegumes)果物の芯(lesfruits)などを表現する時にも使われるそうです。

つまりフランス語では一つの単語であるCoeurが心という意味の他にも、形など人のイメージから想像できるもので使用されたりもするです。

野菜であればラディッシュなどがクールーと同じようなイメージが思い浮かぶという感じでしょうか。

ラディシュはハート型に近い野菜という感じにも見て取れるからです。

ハートは心のイメージで使われるシンボルでラディッシュもそれを思い浮かべる形にも思えますよね。

このようにフランス語は一つの単語から様々なイメージを膨らませて操る言語になります。

愛の言葉もイマジネーションで読み取る

もし日本語で好きな人に「私の心」と言ったとしてもそれだけでなかなか愛の告白とは受け取ってもらえないでしょう。

フランス語で私の心はMoncoeurと言うのですが、これは心と同じぐらい大事な人という比喩表現になります。

フランスはシャルルボードレールをはじめとした多くの詩人を輩出していますが、このようにイマジネーションを働かせるフランス語の言語的要素が優れた文人を生み出すのかもしれません。

また、詩人ではありませんが占星術師であり予言で知られるノストラダムスもフランス人です。

彼もまた予言の内容を詩的とも言える比喩表現で書き記しています。

フランス語を勉強して言葉にできるようになるということは、一つの言葉からたくさんのイメージを思い浮かべる想像力豊かな人になるということでもあるのかもしれません。